MENU

TPP反対派の大義をスライドにまとめてみた

スポンサーリンク

TPP反対派の大義をまとめてみた。

TPP交渉も差し詰め、各国の妥協点が見つかってきたようだ。
なので、今更感もあるが、なぜTPP反対派は、TPPに対して反対するのかまとめてみた。

最近では、TPP反対派がテレビに出る事も少なくなったので、おさらいをしてみよう。
TPP反対派の意見を知る事で、今後気をつけなければならないこと、考慮すべき事が浮かび上がってくると思われる。なので、今でも決して無駄な声ではないのだ。


目次は以下の通り
f:id:noon8:20140509144105p:plain
3つの章を設けた。
1章はTPP等の自由貿易について理解を深め
2章は、TPPが日本にもたらす影響を
3章は、結論とともに、ではどうしたらよいのか。という対案を入れた
最後に参考文献とURLを載せた。きちんとした引用です!笑


f:id:noon8:20140509144117p:plain
そもそもTPPとは環太平洋諸国を中心とした自由貿易のことです。
TPPは連携を目的とした国際協定の1つです。
この協定は、国際機関であるWTOに準拠しています。
スポンサーリンク


f:id:noon8:20140509144126p:plain
このTPPは環太平洋諸国を中心としていますが、GDP比でみると
日本とアメリカの2強です。つまりTPP=日米FTAとの見方が強いです。
なので、
「TPPってたくさんの国々の交渉なのに、日本とアメリカだけが自動車や農業に関する関税を話し合っていたよね。なんで?」
という疑問もこれで解決です。実は、TPP交渉と"同時に"日米二国間協定の話し合いもされているのです。本当はTPPとは別物なのですが、並行協議という形で行われたのです。そしてこの話し合いの結論をTPPの交渉に再び持ち出すのです。
ややこしい。。。笑


f:id:noon8:20140509144134p:plain
さて、中野剛志氏はTPP反対論者の1人ですが、リカードの比較優位論について批判をしています。なぜかというと、このリカードの比較優位論が成り立つ条件がとてもありえない!からです。例えば、世界には二カ国しか存在せず、、、お互い合理的に、、、そして運送費も掛からず、、、などといった条件が揃ってこその理論であるので、到底あり得ない条件だと言うのです。
しかし、比較優位論はそもそもが自明の理であり、経験論的な要素があります。ま、これが成り立たないという反論は、結構幼稚です。
しかし!それでも自由貿易にはメリットがないというのは、他の方達が唱えていますので、みてみましょう。



f:id:noon8:20140509144140p:plain
これらは、そのままTPPが日本にもたらす影響です。

スポンサーリンク




f:id:noon8:20140509144149p:plain
f:id:noon8:20140509144154p:plain
これら二つのスライドも、TPPに参加すべきでない材料です。


f:id:noon8:20140509144159p:plain
ということで、TPP反対論者の意見をまとめるとこうなります。
・既に交渉的に不利な状況である
・日本の農業は壊滅となってしまう
・加えて、生物多様性も失われる
・また参加後のケアについての議論がなされていない!というのは、僕の意見で皮肉です。笑


f:id:noon8:20140509144205p:plain
つまり、対案として、じゃぁどうすればいいのか?を考えると、
別にTPPでなくとも、他の協定を結べば良いという考えに到達します。


以上です。
かなりの時間を割いて作ったので、みなさんも是非ともTPPの理解をして頂き、これからの生活をよりよくしてもらいたい。ちなみに、このようなまとめをしてみた自分は、TPP賛成派ですので、悪しからず。笑 TPP賛成派だとしても、きちんと反対派の声をまとめてみないと議論はできないだろうということで作りました。TPP賛成派の大義もまとめてみてもよいのですが、現在ではマジョリティなものなので、まとめる必要はないと思いました。このスライドの反響が大きかったら、賛成派も作ってみたいと思います。


スポンサーリンク


ちなみに、この反対派の本を読んでみると、本当にアメリカという国が怖くなってきます。TPPに参加したらアメリカにやられたい放題されてしまうのではないかという恐怖心を抱きました。そんな時に、みた本が

TPPおばけ!笑 まさに、TPP参加交渉を拒否していた人たちは、アメリカという存在が幽霊のように感じて、実際に何かされているわけではないが、「なんかやばい。。。」という恐怖心が根底にあるように思えました。確固たる意思を持っていないTPP賛成派は、簡単に反対派に転じてしまうかのような印象を受けましたね。。


また、日米FTAのようだ、という議論についてですが、これから日本は人口減少により、GDPも維持して行く事が難しくなるでしょう。また、周辺諸国の成長が著しくなっていくと思われます。そうすると、将来的にTPPの中に占める日本の割合というのは相対的に小さくなってくるのではないでしょうか。ここの議論がなされていないのはまずいなと思いました。

また、日本の農業は何かと最後は「多面的機能(生物多様性)」に頼る節があるので、TPPに反対するのもきっと、きつくなってきてたのではないのでしょうか。

もう今はTPPの交渉に参加をしているのだから、「やめろ!」という意見よりも、TPPに参加するならば、どのようにしたら将来良くなるのか、という建設的な意見を述べた方が良いと思います。せっかくの頭脳集団が勿体なく思えたりもします。

では!

参考文献・URLは以下の通り。堤未果さんの本はオススメ。良書。

図解なので、もっと根本的なところから勉強したい方にオススメ。


食料問題研究会「一目でわかる!図解 日本食料マップ」ダイヤモンド社、2012年。

鈴木宣弘・木下順子「ここが間違っている!日本の農業問題」家の光協会、2013年

田代洋一「TPP=アベノミクス農政」筑波書房ブックレット、2013年。

田代洋一編著「TPP問題の新局面」大月書店、2012年。

堤未果「㈱貧困大国アメリカ 」岩波新書、2013年。


中野剛志「TPP亡国論」集英社新書、2011年。

中野剛志「反・自由貿易論」新潮新書、2013年。

農文協編「TPPと日本の論点」農文協ブックレット、2011。

渡邊頼純「TPP参加という決断」ウェッジ、2011年。

著者の五十音順

IWJ Independent Web Journal http://iwj.co.jp/

しんぶん赤旗 http://www.jcp.or.jp/akahata/