「スタバではグランデを買え」懐かしい本ですね。笑 2007年ごろにベストセラーになった本で、今もこうしてネタに使われるので、素晴らしい本だと思います。
さて、今回はそのアンチテーゼとして、スタバではグランデを買うのは損だよ!というのを書いていきます。
スタバは味じゃない
スタバに何を求めて行っているのかと聞けば、「コーヒーが美味しいから」という理由は少数でしょう。他のコーヒーチェーンのコーヒーと比べてもさほど変わらないでしょ?スタバに行く理由ってコーヒーじゃないんですよね。皆さんご存知のように、スタバはコーヒーではなく、場所を提供しています。
- 読書や勉強をする場所
- 友達と談笑する場所
- スマホやパソコンをいじる場所
- 寂しさを紛らわす場所
こんな理由でスタバを利用している人が多いのでは?
場所を利用する際に付随してコーヒーを買わないといけないわけですね。そう考えると、スタバで考えるべきは「いかに安い値段で場所を確保するか」です。本当にコーヒーを飲みたいのならば、スタバじゃなくてコンビニコーヒーで十分なんですよ。
結論です。
スタバでは、一番安い商品のFUJIミネラルウォーター(120円)を買いましょう。表に置いてない場合が多いので、店員さんに聞いて冷蔵庫から持ってきて貰いましょう。
このミネラルウォーターは無い場合もあるので、その時はショートを頼めば良いでしょう。また、友達と談笑する時にミネラルウォーターっていうのもはばかられるので、その時はショートで!
グランデは確かにコスパが良い
スタバではグランデを買え!というのも一理あります。だって、グランデはコスパが良いのですから。スタバのショートとグランデを表した図です。
100円弱の違いで量が約2倍になるのなら、ショートよりグランデがお得ですよね!僕もケチなので、いかにコスパよくコーヒーを飲むのかを考えると断然グランデです。
上の図に、固定費ラインを引いていますが、人件費や土地代などを考えると一杯に掛かる固定費はほぼ一緒です。厳密に言えば、グランデに掛かる諸費用(少し時間が掛かったり、豆も使うし、カップも大きい)は微妙に高いかもしれませんが、無視できる誤差でしょう。
固定費などを除いた部分が、スターバックスに入る利益と考えると、お店側にとってもグランデを買ってもらったほうが得になります。
つまり、お客さんはコスパよく飲めるのがグランデで、お店側も一番利益が取れるのがグランデなわけでWin-Winの構造になっているのです。これが「スタバではグランデを買え」という本で言いたかったことでもあります。
でもこれって「ミニマムファンクション」を考慮していないんです。
ミニマムファンクション
ミニマムファンクションとは、最低機能=必要十分な機能を言います*1。スタバにおけるミニマムファンクションとは、一定の時間居座ることであり、それに掛かる費用を最低限にする必要があります。
iPhoneにも同様のことが言えます。iPhoneに32GB、64GB、128GBの容量があったとして、それぞれ1万円ずつしか違わないなら128GBがお得じゃん、買おう!ってならないはず。「スタバではグランデを買え」は言い換えると「iPhoneは128GBを買え」になるんですよ。違いますよね。
まとめ
スタバでグランデは損!という視点から書いてみましたが、グランデがお得っていう気持ちも分かります。スタバでコーヒーを飲みたいという欲求を満たすにはグランデやベンティがお得ですもん。
スタバという場所でくつろぐには確かにコーヒーは必要かもしれないので、ショートのコーヒーぐらいは飲んでいいかもしれません。ただ、持ち帰りでスタバのコーヒーを買う人の意味が分からない。ブランドで買ってるんですかね、アレって。
あなたにとってもミニマムファンクションは何かを考えてください。ミニマリストの方なら理解できるはず*2。そうじゃなくても、ケチな人なら分かって欲しい。
スターバックスで買うべきは、グランデではなくFUJIミネラルウォーター