携帯料金のコンサル
コンタクトページより、色々な質問を頂いており、それらを少しずつでも自分のブログに反映させています。今回は、具体的な事例も頂き、そして掲載の許可も頂きましたので、これらを元に具体的に考えてみましょう。
格安SIMが良いとは言われても、実際に想像するのは難しいかもしれません。そんな時はこうした事例研究も参考にされたら良いかと思います。
事例
今回考えるケースは、夫婦に子ども(学生)2人という4人家族の方です。質問者さんの環境に合わせて、格安SIMを考えていきましょう。
夫
- ガラケー(主に通話、メール、お財布)SSタイプ
- Android iijmioファミリーシェア1-1
- PCモバイル iijmioファミリーシェア1-2
嫁
- ガラケー (主に通話、メール、お財布)S
- iPhone LTEフラット、スマートバリューで2,800円/月
子1
- ガラケー (主に通話)SSタイプ
- SIMフリーiPhone5s iijmio(音声)ファミリーシェア2-1
- タブレット iijmioファミリーシェア2-2
子2・・・来年アメリカ留学予定有り
- ガラケー 主に通話 SSタイプ
- Android パケ放題ライト&学割 約5,000円/月
自宅固定回線:光回線(KDDI)
- 予備情報1
来年、子2がアメリカ留学の予定がある
- 予備情報2
来年6月に子2のスマホが更新時期になる。
- 予備情報3
子2は、キャリアメールが必要であると言う
という状況になっています。
IIJmioの格安SIMをとてもうまく利用していますよね!
ほぼ理想の形になっていると思います。
整理しますと
IIJmioファミリープラン×2(通話付)=6,200円
ガラケー×4=約4,000円
キャリア契約スマホ×2=8,000円
合計=18,200円
おー、一人当たり4,500円弱という結果に
確かに多くのデバイスを持ってるにしては、4,500円に抑えられているのは素晴らしいと思いますが、格安SIMを使うなら4000円以内に抑えたいところ><。
足を引っ張っているのは、2人目の子どもさんでしょうか。1人で6000円程の電話料金になっています。しかしこれにはジレンマが存在しています。家族通話用のガラケー(ドコモ)も必要だし、友達と連絡する用のメアドとキャリアサービスを利用する為のスマホも必要でしょう。
スイッチングコスト
このように「キャリア→格安SIM」、「キャリアA→キャリアB」というように変更をするのは、コストが掛かります。お金ではなく、精神的なコストです。
安くなるとしても、それらの手続き等が面倒臭いと人って言うのは変更しないもんです。これが精神的なコストですね。その精神的コストっていうのは実はお金に換算する事ができます。
例えば、ドコモからauにMNPすることで、年間にして1000円安くなるとします。さて、あなたはMNPしますか?
僕なら、安くなるとは言っても100円だけだし、それに機種変更する為に使用する物理的時間は結構かかるから、機種変更はしません。
それが10万円安くなるとどうしますか?
機種変更しない意味が分かりませんよね。笑 よって、僕はすぐに機種変更します。
このギリギリのラインが精神的コストになってくるかと思います。
まとめ
このようにスイッチングコストを考慮すると、安いプランを常に選択している事が全ての人にとってベストではないのです。僕の価値観では最安値を求めますが、他の人にその価値観を押し付けるつもりもありません。
よって、相談者さんの子どもの環境を鑑みると、格安SIMに変更してしまえ!とは簡単には言えないんですよね。。。友達との付き合いなどでやはりキャリアとの契約は必要なのかもしれませんし。僕なら交換条件として、電話料金を安くした分、その半分をお小遣いとして上乗せするというディールをするでしょう。そうすると、無駄なお金がキャリアに行かずに節約でき、さらに子どもの小遣いもアップして、win-winですね。笑
また、通話に関してのポイントですが、家族間においては通話アプリをお勧めしません。なぜかというと、家族間通話が一番の使用時間になると思いますし、急な連絡を入れてもすぐに繋がるような状態にしたいからです。通話アプリを主にしちゃうと、うまく待ち受けにならない可能性があるので、安心できませんからね。やめた方が良いでしょう。ストイックに家計を削る為に通話アプリの導入というのもアリですが。笑
もし僕がこの家族間のコストを減らすならば、
ガラケー×4=4000円
IIJmioファミリープラン×2=5,500円
というプランを選択します。そしてファミリーシェアプランの6つのSIMをそれぞれに分配します。これで、4人家族でも約10,000円にという電話料金になります。しかしこれは現実的じゃありませんね。笑
ということで、どこを削れるかを考えてみましょう。
子1さんに関しては、無駄が多い気がしますね。ガラケーとiijmioの両方で音声通話があります。IIJmioの方で音声通話が本当に必要なのかを考えて、SMARTalkや050PLusを利用してみてはどうでしょうか。
また子2さんも、同じキャリアの携帯を一つにまとめるべきでしょう。ガラケーは不要だと思います。また留学を控えていることから、解約をせずに最安値でこの場を乗り切りたいですよね。ここは子どもさんのクオリティー オブ ライフを優先して、キャリア携帯は存続させておきたいですよね。よって、留学に行くまでに現在のプラン→留学中に他社の最安のガラケーにMNP→留学から帰国後にドコモにチェンジ(MNP)!という契約解除を2回行います。契約解除のペナルティーはキャッシュバック等で補えますでしょうし、損失が出たとしてもそれほど大きくないでしょう。もちろん合意を得られたら格安SIMにしておいても良いでしょうが、やはりキャリアメールやキャリアサービスを必要としている人もいるのは確かですので、一定の理解は示した方がいいかもしれませんね。
ということで、世帯単位になると、必ずしも最安値の合理性がはたらかないことから、各個人にあったプランというのが必要だと思います。
僕も家族通話用のSoftBankのスマホを所持しています(月額700円程)。それに加えてiPad用にIIJmioの格安SIMの2GBを使用して2000円以下に抑えています。来年の春を機に、これらを4人の家族に当てはめるようです。
つまり、「家族用ガラケー×4」と「スマホorタブレット」をIIJmioのファミリープランでシェア。これで4人で8,000円程になります。笑 激安ですね!
1人より複数のプランになるとカオスになりやすいということで、ご自分にそして家族間でも最適化されたプランを考えてみましょうね!そして僕が一番印象に残ったのは、LINEが普及しているとは言え、キャリアメールを必要としている人もいるということです。
では!