ミニマリスト主義者
断捨離とかいう言葉も一時期は流行し、そしてノマドとかいう場所にとらわれない生き方も提言される方も出てきて、なんだかミニマルな方向性を見出そうとしていますが、そんなの全然ミニマルじゃねぇからというお話です。
まぁ必要性があってミニマルならいいんですが、ミニマリストを標榜しておいて「◯◯を買いました〜」みたいな日記を書くんじゃねぇよ。僕が思うに、日本に本当のミニマリストは存在しないんじゃないかと思います。なぜなら今回紹介するインド人が、僕の中での究極なミニマリストだからです。笑
友達のインド人
僕の友達のインド人こそがミニマリストなので、今日はその方を今後のミニマリストの基準としてお話ししたいと思います。
その1 携帯電話は持たない
彼は携帯電話を持ちません。いきなり削ってきています。現代の日本人で彼のマネができる人はいるでしょうか?この時点で。
もちろん、ミニマルというのは最低限を意味しており、現代において携帯電話は必需品であることから、持っているべきツールであるのは認めます。ただ、本当に必要でしょうか?ミニマリスト達は、携帯電話で友達とLINEをしたり、TwitterやFacebookを覗き込んだりと、別に意味のないしこしこを繰り返してるんじゃないんでしょうかね。
彼の場合は、必要があれば僕のiPadを使ってFacebookにログインし、彼女や友達に連絡をします。笑
うまくクラウドを利用しています。
その2 IDも持たない
アメリカにおいて、ID(身分証明書)は超必需品です。僕も常に持ち歩いています。彼とお酒を飲みにいった時に、IDの提示を求められました。普段は聞かれないバーなのに、その時に限ってなぜか提示を求められました。もちろん僕はIDを提示しましたが、彼はというと
"He he"
って。he heじゃねぇよ!もってこいよ!というツッコミも虚しく、その後彼は何か店員さんと話をして、なにかしらの許可を得ていたみたいです。彼は合法で飲める年なので良いのですが、店員からするとリスキーですよね。ま、彼のコミュニケーション能力には脱帽してます。
そして、彼の彼女と一緒にバーに行った時も、またまた彼は何も持っていませんでした。笑 でも、彼女のバッグの中には彼のパスポートが。。。笑 さすがです
その3 教科書、ノート、ペンは持たない
彼はMBAの学生で、時々クラスが一緒なんですが、筆記用具やノート、教科書さえ所持していません。もちろんバッグなんて持ち歩きません。
そんな彼はいつもどうしているか。
友達に見せてもらい、ペンも借ります。まぁ、僕も慣れているんで別になんとも思いません。笑 よくそれで勉強ができるなー、と思いますが。
その4 部屋には何もなし
そんな彼の部屋へ行っても、何も無いに決まっています。彼は彼女と同棲をしているのですが、部屋はとてもコンパクトです。何かあっても彼女のもの。ってか、彼のラップトップさえ見つからない。何も不思議じゃありません。彼の所持物は、洋服だけです。笑
自然体でミニマリスト
彼は、無理をしてミニマリストを目指しているんじゃありません。携帯も欲しいけど、すぐには欲しくないな〜ぐらいのスタンスです。
「よーし、今日からミニマリストだ!www」
というノリで始めていません。彼の自然体なんです。笑
そんな彼を見て、ミニマリスト達のブログを見ていると、無理をして自分を取り繕っている人々の所行にしか見えずに惨めな気持になってしまいます。なぜなら、彼は自然体がミニマルであり、その自然体をみんなにさらけ出す事さえもアイディアとして無いのですから。
ブログ界隈に存在するミニマリストは、それらをネタにするということで、アイデンティティーを見出そうとしていますからね。。。うぅ。。
コミュニティこそがクラウド
最後に。本当のミニマリストとはなんでしょうか?パソコンのデータを全てクラウドに上げる事でしょうか?漫画をスキャンしてKindleで読む事でしょうか?
僕はそういうのじゃなくて、自分の周りのコミュニティこそがクラウドなんじゃないかと、彼を見ていて思いました。
彼の周りには色々な人たちが存在していて、必要とあればその人達のリソースを利用します。例えば僕のiPadを使ったり、コミュニケーションでその場を難なく乗り越えたり。
これこそが究極のクラウドだと思います。それがミニマルな姿でしょう。
そんな彼はインターンシップでMicrosoftへ行くそうですが、給料は45ドル(5000円弱)と言っていました。日給ではなく、時給です。優秀なんですよね。そして腐ってもMicrosoftですから、凄いですよ。さすがにインターンシップをする頃にはスマホを所持している事を願います。笑
自分の周りのコミュニティを築いてこそのミニマリスト。そんな彼の生き方はなかなかマネをする事ができません。それなりの人格やコミュニケーション能力がないと無理です。僕はできません。せいぜいお部屋を綺麗にするのが限界ですw
まとめ
ということで、究極のミニマリストの紹介でした。断捨離生活=スマートライフというのもいかがなものか。何をもってスマート(賢い)と言っているんでしょうかね。日本ではそれを昔から"綺麗好き"という言葉で意味が通っていますので、これからは綺麗好きという肩書きで頑張ってほしいですね。
そこらへんのミニマリストやスマートライフを送りながら自己主張が強い方は、今一度ご自身の目的を考えてみてはいかがでしょうか?他人への押しつけも必要ないですし、他人への押しつけが必要ないならば、ブログなんて物も必要ないですからね
では!