OCNモバイルONE、IIJmio、BIGLOBE、楽天モバイル、b-mobileの利用者それぞれ250人に対して調査をMMD研究所が行いました。それに関する僕の考察を書いていきます。
IIJ mioの満足度は総じて高い
5社それぞれを使っている250人に調査を行った結果、満足度はIIJ mioが一番高いことが分かりました。満足の割合が一番高く、不満と思った割合も一番低いのがIIJ mioです。なぜこんなにもIIJ mioの満足度は高いのでしょうか!?
5社を一斉に比較!
5社の調査結果をそれぞれ可視化しやすいように、Excelでグラフにしてみました。
月額料金、データ容量などIIJmioが飛び出て良いです。オプションサービスに関しては、IIJmioよりもBIGLOBEやb-mobileが良い結果となっています。ちなみにこの調査は2015年の4月下旬頃に行われたものですので、各社それぞれ新しいプランになっているはずです。にも関わらず、IIJmioが月額料金やデータ容量が抜き出ているのは疑問が残ります。
IIJmioは3GBのプランが900円であり、楽天モバイルは3.1GBのプランが同じく900円です。オプションサービスもどちらも等しく、クーポンのスイッチ機能・翌月繰越しなどがあります。料金プランの内容に大きな差はありません。
むしろ、最近の楽天モバイルは頑張っています。100円につき1ポイント溜まったり、通話SIMに至っては楽天市場のポイントが2倍になりますから、キャンペーンの良さで言えばもっとスコアが高くても良いはずなんです。
満足度の比較はできない?データは無意味
この調査は無意味だと思います。比較するのであれば、5社のサービス全てを使って、それらを比較しなければなりません。何を基準にして値段や高速通信の良さが分かるというのでしょうか?データ通信の質の良さに関しては、キャリアサービスとの比較をそれぞれで行うでしょうか、それも尺度が異なってきます。IIJmioを使ってみて良かった!と思ってる人でも、OCNを使ってみたらこっちが良かった!ということは十分にありえますよね。
こうしたことから、単純にIIJmioの満足度がNo.1なんて言えないでしょう。
なぜIIJmioの利用者は満足度が高くなってしまうのか
なぜIIJmioの利用者は、満足な傾向が高く、等しいようなサービスを行っている楽天モバイルの利用者はIIJmioユーザーよりも不満を抱いているのでしょうか???
こちらは、既に格安スマホを利用しているユーザーが、「今後もし格安スマホを買うならどの点を重視しますか?」という質問に対する回答結果です。
格安スマホを使っているのに、それでもさらに格安であり続けたい!と願っている人が断トツに多いみたいです。少数は、格安スマホのデータ通信は遅すぎて、使い物にならないからキャリアに戻りたい!と思っているかもしれませんね。
つまり、格安スマホの利用料金が低ければ低いほどのユーザーの満足度が高まってしまうという傾向にあると思いますし、今後もこの傾向は続くでしょう。
パイオニアの値下げ
楽天モバイルも同程度に利用料金は低いです。しかもSMSの基本料金は120円と最安クラスになっています。なぜこうも楽天モバイルのSIMは満足度が低いのでしょうか?IIJmioは常にコスト競争の先頭に立っています。IIJmioが2015年の4月からデータ容量を上げる!と最初に発表し、それに追随する形で他社もデータ容量を上げるようにしました。このIIJmioの発表があまりにも強烈すぎるので、IIJmioに対する各社ユーザーの印象やIIJmioユーザーの満足度が高くなると推測できます。
他の会社も容量を上げて実質値下げに出ても強烈なインパクトにはならないので、意外とスルーされることがあります。
IIJmioがブランド化している
キャンペーンの施策はIIJmioが最下位になっています。ユーザーにとって、キャンペーンはどうでも良いことなのでしょう。キャンペーンに厭わずにIIJ mioを選んでいる人が多いのかもしれません。その上、IIJmioに対して他のユーザーよりも過大に評価しています。
これはつまり、IIJmioが格安スマホの中でブランド化していると推測できます。
ブランド物の財布やバッグは、言ってみればただの革・布製品にすぎません。100均の財布や楽天市場のバッグと"機能面"は同じですが、満足度で言えば、前者が圧倒的に高いです。「このブランドを使っている私が素敵。もっと私を承認して」こんなマインドになっています。
IIJmioユーザーも同じ心理になっているのかもしれませんね。「IIJ mioこそ格安スマホ・SIMの王道!それを使っている自分が最高!」みたいな感じで。
IIJ mioが良いとも限らない
データ通信の速度調査は有名ですが、IIJmioが良いとは言い切れない結果となっています。
先程も言ったように、通信料金に関してもIIJmioがアドバンテージをとっているわけではありません。もっと俯瞰的にみれば、他に優れたSIMが出てきました。僕もIIJ mioこそ格安SIMの王道だ!と言ってきましたが、最近のOCNモバイルONEや楽天モバイルには、目を見張るものがあります。
まとめ
今回の調査結果は、あまり気にすることはないでしょう。むしろIIJmioがこの結果で満足してしまえばオシマイです。
僕はIIJに一番期待しているのも事実です。5月下旬から施設の増強をすることで、通信の質を高めようと頑張っています!「通信の質が悪くなっているのは、我々にとっては恥である!」と発言されていますから、それには感動を覚えました。
5月下旬〜6月上旬の通信速度結果の速報が気になります!そこが分かれ目となりますね。自分もそろそろ帰国をしますので、iPad mini2に相応しい格安SIMを品定め中です。IIJ mioか、それともDMMmobile・楽天モバイルなのか。
では!