英語を学ぶ
現在アメリカへ留学中のぬーんです。こんにちは。
表題の通り、英語学習を始める前に
意識してほしい事を、ここに「エピソード0」として書いていきます。
今後も、英語学習に役立つような記事を書いていく予定です。
これらは全て僕の英語学習や留学体験などに基づきます。
なぜ英語を勉強するのか?
僕が一番意識してほしいのはこれです。
「なぜ英語を勉強するのか?」
これを明確にした上で勉強を始めて欲しいです。
入試の場合、英語を勉強する目的は明快です。
それは志望校に合格するためです。
志望校に合格して、新卒で会社に入り〜
学歴を身につけて〜など、英語を勉強する理由は明確です。
なので入試の際の英語学習は必死に単語や文法を詰め込んで、長文読解に慣れる事です。スピーキングの能力なんか伸ばす必要はありません*1。
ただ、大学生や社会人が英語を勉強する目的はなんでしょうか?
- 就職活動のため?
- 昇進のため?
- 旅行のため?
- 小説を読むため?
- 論文を読むため?
目的は様々あり、一つに絞れないかもしれませんね。
英語読解が進んでいる理由
日本人は文法にとても強くスピーキングが全然だめだと言われていますが、確かに同意せざるを得ません。これは日本の教育システムがそうさせているのですが、このシステムは遡れば戦前戦後にまでのぼります。
海外と様々な条約を結ぶ際に、役人達は相手の英語で書かれた条約を読み込まなくてはなりませんし、ちょっとした変な言い回しで揚げ足を取られても困るので、徹底して文法や単語の理解に努めました。
それが今にも続いているという説です。
翻って、今日義務教育や高校教育で求められている英語とは、そうした読解能力なのでしょうか?確かにそれも必要な能力ですが、今では相手とコミュニケーションできるかどうかが重要となっています。
ビジネスや学校でも、自分の意見を言えるのか?相手の言わんとしている事はなんなのか?そうした能力も伸ばさなければならないのに、そこを押し上げるような教育システムは日本にはまだありません。
まぁ、ドメスティックで完結する事ができる日本だからこそ、単一民族だからこそ、優秀な翻訳家が存在しているからこそ、英語を学ぶ必要性が無いと言えば無いです!
一部を除いては、英語学習は全員に必要ないかと思います。
このあたりは、成毛さんの本が面白いと思います。
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目的をしっかり持つこと
photo by trombone65 (PhotoArt Laatzen)
以上のように、英語を勉強する必要は必ずしもないのですが、やっぱり昇進や就職などで必要な場合があるかと思います。また、趣味で海外の小説家の本を読むのも十分な理由となります。
もし、就職活動や昇進などでTOEICの点数が必要ならば、スピーキング能力は全くいりません。とりあえず点数が高ければ良いのですから。
ただ、会社内で英語のミーティングがあるとなれば、TOEICという指標も重要ですが、いかにコミュニケーションがとれるかが重要となってきます。これを身につけるのが一番厄介かもしれませんね。
スピーキング能力は、言い回しや発音、リズムが伴ってきますので、身体(口)を動かさなければ身に付きません。面倒です。笑
研究者になって学会の発表をするとなれば、アカデミックな英語も身につける必要があるでしょう。
学習方法は違う
入試用の英語があるように、会話用の英語もあります。
もちろん、入試英語が基礎となって、スピーキング能力や会話内容が伴ってくるのですが、日常英会話を勉強しようと思った時に、センター試験の英語を勉強する必要はないですよね?
やはり、それぞれの目的の為の近道はあると思います。急がば回れとも言いますので、やはり地道な暗記も必要ですが、自分の目的とはそぐわない英語学習をしても意味がありません。
旅行で使いたい英語なら、スピーキングとリスニングを中心とした頻出表現を身体にしみ込ませれば良いでしょうし、TOEICの点数を上げたいなら、スピーキングとライティングはぶっ飛ばして、とにかく文法、単語、読解そしてリスニング能力とTOEIC専用の戦略が必要となってきます。
村上春樹が翻訳した"キャッチャー・イン・ザ・ライ"(ライ麦畑でつかまえて)を原書で読みたいなら、単語と文法が必要となってくるでしょう。
まとめ
ということで、まずは英語をどうして勉強するのか?という目的を明確にもってから、英語学習は始めて欲しいです。
僕の場合、日本のみならず広い市場でビジネスがしたいというのがあり
- ビジネスで通じる英語能力
が一番にあります。
現在は、アカデミックな英語を使っていますが、ビジネスに通じる所が多々あります。TOEICの勉強をする必要はないですが、必然的にTOEICの点数は上がるでしょう。ただ点数は重要じゃないです。
こうしたことから、英語学習の目的は明快にしておき、それに向けて英語を勉強している最中です。もっとも、英語で理解してそれをきちんとロジカルに落とし込むのは必要条件です。
次回はスピーキングの重要性について書く予定です。
では!
*1:今後TOEFLが入試に採用されればその限りではないです。